教文演劇フェスティバル2012小ホール公演




■あらすじ

ばあちゃんが死んだ。
母さんは泣かなかった。
はじめて会ったじいちゃんは、僕を見ない。

中学三年生の夏、母方の祖母が亡くなった。
初対面が葬式だなんて笑えない。
でももっと笑えないのは、このド田舎にあと一週間もいなきゃいけないってことだ。

トイレは汲み取り、携帯は圏外、見渡す限り、田んぼ、畑、山、山、山。
家も土地もやたらと広いこの場所は、
日常とかけ離れていてなんだか落ち着かないのに、
母さんはこんな日も勉強しろとうるさく言う。

ひとりになりたくて逃げ込んだ古い納屋は今にも崩れそうだけど、
まるで時間が止まってるかのように静かで穏やかだった。

そして気づけば隣には、赤い浴衣の女の子。
ジリジリと照りつける太陽の中で、僕が君と見たものは、夏が見せた蜃気楼か、
それとも。



■脚本/演出
畠山由貴

■出演
【劇団アトリエ】
有田哲
小池瑠莉
小佐部明広
小山佳祐
柴田知佳

【劇団パーソンズ】
阿部星来
工藤舞子
能登屋南奈
宮崎安津乃

2012/08/08 08/09 札幌市教育文化会館小ホール

Twitter

ブログ